Bruckner - 弦楽四重奏曲 ハ短調
Rott - 弦楽四重奏曲 ハ短調
2008年録音
レーベル:Quintone
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
ブルックナー38歳の時の作品、弦楽四重奏曲ハ短調は初めて聴きました。
いわゆる00番交響曲もまだ作曲していない時期の作品ですので、ブルックナーらしさを感じる事はないのですが、暖かいロマン派の様相が楽しめます。
そのブルックナーやマーラーから将来を期待されながらも25歳にして世を去ったハンス・ロット(1858-1884)の弦楽四重奏曲は、ロットらしい美しい旋律と楽しい展開を見せる5楽章の楽曲です。
イスラエル四重奏団は、「上手い」を印象付ける処はないのですが、木質系の柔らかさ、温かみを感じさせる演奏です。
滅多に聴かれる事のない楽曲を(勿論、私もロットの四重奏曲は初めて聴きました)魅力ある楽曲として聴かせるに十分な演奏だと感じます。
ブルックナーにロット、共にブラームスからは冷遇された作曲家の四重奏曲を収録しているのが面白いです。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
SACDハイブリッド盤です。
自然な定位と場の雰囲気が感じられ、音の広がりも適度に感じられる録音です。
タイトな低域には確かな質感を感じられますし、ロットの楽曲ではチェロが活躍する場面も多いのですが、その豊かさは特筆できるものだと思います。
先鋭さのない響きには、鮮やかさを訴求するものは感じられませんが、音の輪郭や粒立ちはしっかりしています。
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