cogito ergo sum Jean-Efflam Bavouzet (p)

Yan Pascal Tortelier指揮

BBC Symphony Orchestra(BBC交響楽団)

Debussy - ピアノと管弦楽のための幻想曲

Ravel - ピアノ協奏曲 ト長調

Ravel - 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調

Massenet - 2つの即興曲

Massenet - トッカータ

Massenet - 2つの小品

Massenet - 狂ったワルツ

2010年録音

レーベル:Chandos


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


とても響きが美しい演奏だと思います。

透明度の高い、そして瑞々しい珠のようなバウゼのピアノの音色は、フランスものの持つお洒落な雰囲気にとてもマッチしていて、軽妙洒脱なエスプリを感じさせるラベルのト長調協奏曲は特に出色の出来だと感じます。

ドビュッシーでは前に出過ぎず、ト長調協奏曲ではエスプリを効かせ、左手協奏曲では力強さも感じさせるバウゼは、楽曲に合った響きを考え抜いているかのようです。

この3曲だけで1時間を越えているのに、デザートのマスネも冴えわたるバウゼのテクニックを楽しめて、まさに一流のフレンチ・フルコースと言った感じでしょうか...。(笑)


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


管弦楽との3曲は、ピアノへのフォーカス感が少しづつ異なる印象を受けますが、それは楽曲に合わせた録音とも感じられ、、ドビュッシーでは敢えて輪郭を抑えめに、ト長調では切れと立ち上がりを高め、左手では少し質量感を与えているように聴こえます。

音響的にはト長調協奏曲はかなり手応えのあるもので、鮮やかさも特筆できると思います。

ピアノ独奏のマスネの楽曲を含め、高い潤い感と見通しの良さ、左右への綺麗な響きの広がりはアルバム全体を通じて感じられるSACDハイブリッド盤です。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)