2006年録音
レーベル:BIS
インドの血をひくイギリスの異色作曲家カイホスルー・ソラブジ(1892-1988)。前代未聞の複雑なピアノ技巧と非常識な長さで畏れられる彼の作品のなかでも、とりわけ猟奇的な『100の超絶技巧練習曲』。この全曲録音に挑んでいるのスウェーデンの超絶ピアニスト、フレドリク・ウレーンによる3枚目のアルバムです。
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(評価は5つ星が満点です)
はっきり言って良く分かりませんし、超絶技巧と言われてもピアノを弾けない私にはその超絶度もピンとは来ません。
調性も無いようですし、旋律さえないようにも感じますが、何も考えずに只々美しいピアノの響きに身を任せて、「ピアノ浴」をするにはとても心地よい気がします。
ウレーンは初めて聴くピアニストですが、少し硬質でありながらも瑞々しいピアノの響きは大変美しく感じられ、音色の幅も決して狭くはないようです。
リゲティの全集や演奏不可能な超絶のショパン編曲作品集をリリースしていて、人間離れしたテクニックの持ち主なんでしょうが、技巧を気にしなくても十分美しい響きを聴かせてくれるピアニストだと思います。
既にリリースされている超絶技巧百番練習曲の1枚目、2枚目も聴いてみたいと思います。
録音 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
漆黒でありながらも潤い感の高い静寂を背景に感じられる、残響も殊のほか美しい録音です。
音の粒立ちは一級品で、響きの透明度も極めて高いと思います。
左右への広がりはかなり感じられますが、上方向への伸びやかさは余りなく、温度感も高くはないのですが、80分にも及ぶ不可思議な響きの時間を飽きさせることなく聴かせてくれる素晴らしい録音だと思います。
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