Russian National Orchestra (ロシア・ナショナル管弦楽団)
交響的バラード 「地方長官」 作品78
イタリア奇想曲 作品45
1996年録音
交響曲 第 6番 ロ短調 「悲愴」 作品74
1995年録音
レーベル:Deutsche Grammophon
プレトニョフ&ロシア・ナショナル管によるチャイコフスキーの交響曲全集、管弦楽曲集ボックスセットのDisk6です。(全集は7枚組)
Disk1 交響曲 第1番 ト短調 「冬の日の幻想」 作品13 他
Disk2 交響曲 第2番 / 幻想曲 「運命」 / 大序曲 「1812年」
Disk3 交響曲 第3番 / 幻想序曲 「ロメオとジュリエット」
Disk4 交響曲 第4番 / 幻想曲 「フランチェスカ・ダ・リミニ」
もご参照下さい。
演奏 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
プレトニョフ&ロシア・ナショナル管、やはり本物です。
「地方長官」もイタリア奇想曲も単なるカップリング曲の域を遥かに超えた完成度、読みの深さを感じます。
上手さは折り紙つきですし、理知的でありながらも丁寧な演奏には心底感服します。
そして「悲愴」。
情に流されたように幾らでも謳い上げられる楽曲ですが、勿論そんな野暮な演奏ではありません。
物凄くデリケートな、音の端々にまでも神経を尖らせて紡いでゆく演奏には、楽曲に対する尊敬とお国物に対する自信とが感じられ、とてつもなく美しい楽曲に作り上げていると思います。
ただ...、第3楽章が物凄く早くて、並のオーケストラなら完全にアンサンブルが瓦解する程の早さで突き進みます。
全く破綻する事もなく、逆にオケの技術力の高さを印象付けるものがありますが、それにしても余りにも早すぎます。
恥ずかしながら、私は悲愴はこの演奏を含めて3種しか持っていませんが、コンサートでも聴く機会が多いので、これは飛びぬけては早いテンポだと思います、何と8分7秒です。
手持ちの他の演奏では
シノーポリ&フィルハーモニア管 '89年録音 9分46秒
カラヤン&ベルリンフィル '88年録音(サントリー・ホールライヴ) 9分13秒
でした。
第3楽章も出来そのものは素晴らしいのですが、この速さには違和感が残ります...。
録音 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
CDフォーマットにこれ以上の何を望んだら良いのか...、と思えるほどの録音です。
拙い私の知っている音響的な特徴を表す全ての言葉を動員してもこの録音の素晴らしさは表現出来ないように思います。
敢えて言えば、奏者が見えるのです、しかもその表情までもが。
圧倒的と言える実在感と迫力なのですが、全ての音が1つ1つ明瞭なのに、全体として一つの音楽として成り立つ響きに結ばれていて、これをemm LabsのXDS1で聴こうものなら、昇天してしまうのではないかと思ったりします。(笑)
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