cogito ergo sum Rachmaninov Trio Moscow


ピアノ三重奏曲 第 1番 ハ短調 作品8

チェロ・ソナタ ニ短調 作品40

ピアノ三重奏曲 第 2番 ホ短調 作品67


2005年録音

レーベル:Tudor






演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


とても丁寧な演奏で、全ての音符を大切に扱っている印象を受けます。

チェロは少し線が細く、若干擦過音タイプでありながらも、潤いが満ちている感じがします。

緊張感はありながらも、全体的には穏やかさを感じさせるその響きには、ショスタコーヴィチとしてはかなりユニークな可憐ささえ感じられ、その意味では少し違和感を感じられる方もいるかもしれませんが、これはこれでショスタコーヴィチなんだと感じますし、私にとっては新鮮で楽しめる演奏です。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤です。

とても仔細な部分のニュアンスまで伝わってくる録音には、抜群の音の粒立ちを感じます。

チェロ・ソナタでは少し音場が中央に集まり気味で、奥行き感はあっても響きの広がりに少し不満が残ります。

三重奏では意図的なのでしょうが、余りに定位が明確過ぎて、ヴァイオリンは左スピーカー、チェロは右スピーカーからしか聴こえてこないような印象があります。

間違いなくそれぞれの楽器をかなり近接マイクで収録してミックスしたものと思いますが、背景の雰囲気の微妙な違いをそれぞれに感じてしまい、結果響きそのものが交わり合わない気さえします。

各楽器の音色そのものは非常に綺麗なので、不自然なミキシングがかなり残念に感じます。


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