Swedish Chamber Orchestra
(スウェーデン室内管弦楽団)
1877年ノヴァーク版
2009年録音
レーベル:BIS
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
室内オケによるブルックナー、変に分析的な演奏になっているのではないか、或いは無理をして迫力を求めているのではないかと、期待よりも危惧の方が高かったのですが、それは杞憂でした。
弦楽群は文字通り線の少なさが感じられますが、それが織り成す響きには清楚な穏やかさが感じられます。
丁寧さも殊のほか感じられ、線の少なさが却って真摯な演奏を強く印象付けます。
第1楽章こそ、少しだけ管楽器群に遠慮とも思える少し引いた響きを感じたりしますが、聴き進めるにしたがって全体のバランスは良くなってくる感じがします。
迫力や壮大さとは殆んど無縁ですが、しっかりブルックナーですし、響きの美しさは一流だと思います。
奇を衒ったような処も一切なく、特に第1楽章の最後はとても美しい響きで終わり、強く印象に残ります。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
SACDハイブリッド盤ですが、録音としては余り印象に残るようなものはありません。
見通しもすっきりはしていますが、それはやはりオケの編成に因るものと思われますし、定位も自然ではありますが、音の輪郭を含めて敢えて明瞭さを押えているようにも感じます。
或る意味考え抜かれたバランスなのかもしれませんが、もう少し鮮やかさが木管や金管にあった方が、より鮮度の高い演奏を印象付けたのではないかと思います。
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