cogito ergo sum Angela Hewitt (p)


「子供の情景」 作品15

ダヴィッド同盟舞曲集 作品6

ピアノ・ソナタ 第 2番 ト短調 作品22


2009年録音

レーベル:Hyperion






演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


最初の一音からヒューイットらしい美しすぎる響きです。

今やヒューイットと言えばファツィオリという図式さえ成り立っているようにも感じる売り込み方ですが、この美しい響きはやはり使用ピアノがファツィオリだと言う事と無縁ではないのかも知れません。

(素人の私には余り良くは分かりませんが...)

弱奏時でも、強奏時でも全く淀みのないピアノの調べですが、質量感もありませんので、本当は独墺系の楽曲には向いていないのかもしれません。

骨格感のない、風のような音楽の紡ぎ方ですから、好みによってはやはり物足らないと感じる方もおられるでしょう。

それでも単に美しいだけではない理知的な優しさを感じられるヒューイット、私は好きです。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


見通しの良い、そして音場そのものがワイドで響きが広がる録音です。

通常のCDフォーマットですが、SACDに匹敵する自然な静寂を感じられ、残響も極めて美しく録音されています。

上質な潤い感もありながら、一音一音の粒立ちも良好で細かなニュアンスも伝わってきます。

強奏時の高音域にはほんの僅かにキツさを感じますが、SACDであれば、それも殆んど感じない、もっと奥行き感のある素晴らしい録音だったのではないかと想像したりします。

ヒューイットによるシューマンの第1集はSACDでも発売されたのですが、最近ハイぺリオンもSACDから撤退傾向なのでしょうか、この第2集にはSACD盤は用意されず、少なからず残念です。


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