cogito ergo sum Sarastro Quartett


弦楽四重奏曲 第 5番 変ホ長調 作品81

2007年録音


弦楽五重奏 ハ長調 作品40

Petra Vahle (va)

2008年録音


レーベル:cpo




演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ワインガルトナーの交響曲は一通り聴いていて、当たり外れはあるものの、結構気に入っている作曲家だったりします。

同世代にはドビュッシー、リヒャルト・シュトラウス、グラズノフ、シベリウスらがいますが、最後期のロマン派と言って良いのかも知れませんね。

マーラーより3歳年下ですが、マーラーより余程自然体のロマン派の印象を受けるワインガルトナー、弦楽四重奏曲はドヴォルザーク、或いはシューベルトを連想するような曲想で、そう言えばこの人は結構パロディが好きなんじゃないかと思われる様な交響曲、管弦楽を書いています。

とは言っても、亜流とかの印象ではなく、洒落っ気たっぷりなパロディ振りですので、聴いていても楽しめます。


五重奏曲になると少し音数が不必要に多い気もしますし、冗長な印象もあります。

色々と試しているんだろうなぁって感じたりもしますが、少し全体のまとまりがなく取り留めもない気もします。


演奏にはかなり不満が感じられ、全体の響きは粗い金属、しかも光沢のない金属の感触があります。

技術的にも弱音を一定の音量で弾き切れていなかったり、音の消え入り様がちょっと雑だったりします。

ザラストロ四重奏団はスイス最古のオーケストラ、ムジークコレギウム・ヴィンタートゥールのメンバーにより1994年に設立されたらしいのですが、このオケの事も全く知りません...。(汗)

艶やかさや豊かさが余り感じられない演奏で、五重奏曲はともかく、四重奏曲第5番はもっとちゃんとした四重奏団で聴いてみたいと思うのですが、マイナーなワインガルトナー、取り上げられる事は余りないのかも知れません。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


弦楽四重奏(五重奏)を十分楽しめる丁度良い残響で録音されていると思うのですが、演奏がそれに応えられていないと感じるのが残念です。

定位や左右への広がりは並程度ですが、響きの輪郭や音の粒立ち、奥行き感はは今一歩に感じられます。


このアルバムはワインガルトナーの弦楽四重奏曲Vol2で、四重奏曲1番、3番を収めたVol1は2008年にリリースされていて、このVol2を聴く前に既に注文しちゃってます...。(まだ届いてないですけど)

楽曲は期待できるのですが、演奏は期待できないんだろうなぁ...。


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