cogito ergo sum Alexei Ogrintchouk (ob)

Swedish Chamber Orchestra(スウェーデン室内管弦楽団)


オーボエ協奏曲 ヘ長調 Rec BWV 49 & 169

オーボエ協奏曲 ニ短調 Rec BWV 35 & 156

復活祭オラトリオよりアダージョ BWV 249

オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 Rec BWV 1055

オーボエ、ヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 Rec BWV 1060

Alina Ibragimova (vn)


2009年録音

レーベル:BIS


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


軽やかですが軽すぎず、華やかさを隠し味に持つ端正さを感じる演奏です。

ほんのり優しくそして楽しそうな雰囲気も感じられ、オーボエのオグリンチュクはロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者だそうですが、上手いだけではない上質な空気を感じさせる演奏です。

バッハはオーボエ協奏曲を作曲はしておらず、このアルバムに収められた楽曲は全て他の楽器のための協奏曲を再構築しているものですが、オーボエの為に書かれたと言われても何の違和感もありません。


ただ、最も期待していた妖精、アリーナ・イヴラギモヴァとの2台のヴァイオリンのための協奏曲を再構成したオーボエとヴァイオリンのための協奏曲は少し残念な印象もあります。

元々ヴァイオリンのために書かれている楽曲なのに、何故かヴァイオリンが窮屈な演奏に感じると言うか、オーボエの音色と上手く溶け合えていない気がします。

全体にテンポが速いと言うのもあるのかもしれませんが、恐らくはオーボエのフレージングに合わせたテンポ、節回しで進められるので、イヴラギモヴァのヴァイオリンは借りてきた猫のような印象です。

敢えてヴァイオリンではなく、オーボエ2本の方が良かったような気がしますが、正直、イヴラギモヴァが参加しているので買ったアルバムなので、もしそうだったら聴く事ももいなかったんですが...。(笑)


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤です。

最初の弦の響きからとても美しいなと感じさせるとても魅力的な録音です。

良質な鮮やかさで精細に描いている感じがしますし、低域の豊かさ暖かさも格別のものがあります。

少しオーボエやヴァイオリンへのフォーカスが低い気もしなくはないですが、響きの溶け合う感じは定位がしっかりしていながらも実現されていて素晴らしいとも思います。

左右や上方向への伸びやかさも十分感じられ、編成からだけではない見通しの良さも印象的です。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)