cogito ergo sum 岡田佳子 (p)


ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333(315c)

幻想曲 ニ短調 K.397

ピアノ・ソナタ 第 8番 イ短調 K.310(300d)

ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330(300h)

アダージョ ロ短調 K.540


2009年録音

レーベル:Gramola




演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


岡田佳子というピアニストに関しては詳しくは分かりませんし、勿論初めて聴きました。

ネットで検索しても詳しくは分からず、「デビュー当初は“クララハスキルの再来”として大いに注目を集めたピアニストだ」と記されているブログを発見した位です。

ハスキルも聴いた事のない私には全くピンと来ないのですが...。

HMVで検索すると数枚のアルバムがHitしますが、どうもマイナーなピアニストのようです。

実際、このアルバムも発売前に予約注文していたにも関わらず、入荷がかなり遅れて最近到着したものです。

(まぁ、HMVは納期はかなりいい加減なんですけど...)


とても繊細で、一音一音を丁寧に明瞭に演奏するスタイルですが、その響きは澄み渡っています。

アンジェラ・ヒューイットに通ずる美しい響きですが、ヒューイットはどことなく理知的なのに対して、岡田佳子の場合には可憐と言って良い響きが感じられ、包み込んでくる優しさは岡田佳子の方が勝ると思います。

ただ単に可憐なだけではない冷静で真摯な演奏には、諦観のような物は感じませんが、流れて行く時間に魔法を掛けているかのような独特の魅力があると思います。


録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


Gramolaというレーベルも恐らく初めて買ったとものだと思います。

通常のCDフォーマットですが、演奏の透明度を損なわない十分な静寂と、タッチの繊細さを最適とも思える粒立ちで伝えてくれる録音で、見通しもすこぶる良好です。

時折現れるfで演奏される低音部には、はっとするような弦の震えを感じさせるものもあり、これまた最適と思える温度感もとても心地よいです。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)