cogito ergo sum Vasily Petrenko指揮

Royal Liverpool Philharmonic Orchestra

(ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団)


2008年録音

レーベル:Naxos






演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルのショスタコーヴィチのシリーズはかなり素晴らしいですね。

とても精緻なアンサンブルで、ショスタコーヴィチのオーケストレーションの妙を堪能させてくれます。

十分神経の行き届いた演奏はスリリングさもあるのですが、この演奏の最も魅力的な部分は、穏やかで静かな場面での優しさが感じられる弦や木管の響きにあるような気がします。

題材的には血なまぐさい印象さえある11番に、安らぎを与える優しさを内包させている処が素晴らしいと思います。

ただ、最終楽章ではもう少し高い緊張感を遅めのテンポで訴求してくれた方が良かったようにも感じます。

所々、ほんの僅かに金管の咆哮が行き過ぎのように感じる場面もありますが、概して上質な演奏です。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


とても長い残響が美しく、左右への広がりも上方向への伸びやかさも十分です。

ただ、音の見通しは若干悪く、定位は良い方なのですが、音の粒立ちや輪郭は余り明瞭ではないと思います。

タイトな低域を楽しめますが、量感はもう少し欲しい気もします。

最後に打ち鳴らされ、美しくも長い残響を残す鐘の音がとても印象的です。


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