cogito ergo sum Mikhail Pletnev指揮

Russian National Orchestra (ロシア・ナショナル管弦楽団)


交響曲 第 1番 ト短調 「冬の日の幻想」 作品13

1995年録音

スラヴ行進曲 作品31

デンマーク国歌による祝典序曲 作品 15

1996年録音

レーベル:Deutsche Grammophon


プレトニョフ&ロシア・ナショナル管によるチャイコフスキーの交響曲全集、管弦楽曲集ボックスセットのDisk1です。(全集は7枚組)



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


チャイコフスキーの交響曲は4~6番はよく演奏されもしますし録音も多いと思いますが、1番となると少ない気がします。

後期の交響曲に感じられる深みや構成の妙は薄いのかもしれませんが、ロシアっぽさを強く感じさせる1番も改めて聴き直してみると、中々好感のもてる楽曲ですね。

演奏はことのほか丁寧で理知的ですが、面白みがない訳でもなく、とても上手い上に情感も程良く感じられ、全体のバランスがとても良い仕上がりだと感じます。

スラヴ行進曲、祝典序曲はかなり盛り上がる演奏で、これがライヴだったら終わった途端に「ブラヴォー!」の声が一斉に湧き上がるんじゃないかと思わせるほどです。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


とても素晴らしい録音だと思います。

第4楽章のフーガの面白さが映える両翼配置のヴァイオリンの定位も明瞭で、チェロやコントラバスの存在感もしっかりしていながら、響きには「アンサンブル」を感じさせる溶け合う感覚もあります。

音の粒立ちや音の鮮烈さも十分で、グランカッサ(大太鼓)の波動もかなり伝わってきます。

そもそも演奏自体が少しクールな印象があるので、温度感が少し物足らないのは録音のせいではないのかもしれませんが、弦楽器の木目が見えると思えるほどの実在感まではなく、その点のみ少し残念ですが、CDフォーマットとしては最上級の録音の部類になるのではないかと思います。


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