cogito ergo sum 2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲(ボーエン編纂)

Tor Johan Bøen (vn), Anders Nilsson (vn), Are Sandbakken (va)


弦楽三重奏曲 第 1番 「シメイ」 (ボーエン編纂)

弦楽三重奏曲 第 2番 「バラード」 (ボーエン編纂)

Tor Johan Bøen (vn), Juliet Jopling (va), Johannes Martens (vc)


2008年録音

レーベル:Simax


このアルバムの作品は、作曲者の手稿譜を基に第1ヴァイオリンのボーエンが編纂した版により演奏されています。(HMV解説より)


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


時にロマン派、時に現代もの、一つの楽章の中でも表情がかなりわる楽曲ですが、分裂症的な印象も受けません。

基本的にはかなり厳しい悲痛な響きに満ちているようにも感じられ、ヤナーチェクの「クロイツェル」やブラームスの弦楽四重奏曲第1番などを連想させたりもしますし、特にヤナーチェクの弦楽四重奏には近似した印象があります。

『2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲』に関しては、帯域的な支えとなる低音部がヴィオラ1本と弱いために、余計に響きには厳しさを感じますが、これは演奏の問題ではなく楽曲的な特徴だと思います。

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる三重奏になると、かなり音響的には安定した響きに感じますが、曲想はやはり移り変わりが激しいものですし、悲痛さが顔を見せます。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


定位が余り明瞭とは言えないのですが、不明瞭な定位から聴こえる響きに魅力があったりもします。

また、たっぷりの残響があるにもかかわらず、響きには厳しさを感じさせる乾いたものを感じます。

熱気溢れる思い切った演奏ですが、その迫力は十分伝えてくる録音で、切れや立ち上がりも十分スリリングな仕上がりです。


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