cogito ergo sum Anne-Sophie Mutter (vn), Lambert Orkis (p)


ヴァイオリン・ソナタ 第 2番 イ長調 作品100

ヴァイオリン・ソナタ 第 1番 「雨の歌」 ト長調 作品78

ヴァイオリン・ソナタ 第 3番 ニ短調 作品108


2009年録音

レーベル:Deutsche Grammophon






演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ムターのヴァイオリンには、ボーカルで言えば少しハスキーな魅力がありますね。

ただ、それは意図的にしかもコントロールされたもので、曲想に応じてハスキーだったり、繊細に滑らかだったり、流石は「女王ムターさま」です。

女王の余裕すら感じられる演奏は、これまた落ち着きあるオーキスのピアノと息もぴったりです。

ブラームスのヴァイオリン・ソナタは初めて聴くのですが、かなり古典的な、ベートーヴェンを思わせるような楽想で、骨太でコテコテというブラームス独特の印象が余り感じられません。

第3番は短調で書かれていて、最終楽章にはブラームス特有の胸を掻き毟られる様な苦悩の表情も見えますが、ヴァイオリン・ソナタ全体としての印象は意外なほどに明朗なものですね。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


しっかりとした静寂を背景に、存在感のあるムターのヴァイオリン、落ち着きのあるオーキスのピアノともに比較的中央に定位する録音で、或る意味ヴァイオリン・ソナタらしい音場再現です。

多少、ムターのヴァイオリンの音像がピアノに対して大きいような気もしますが、しっとりとした印象がある録音です。


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