cogito ergo sum

Michael Tilson Thomas指揮

San Francisco Symphony(サン・フランシスコ交響楽団)


交響曲 第10番 嬰へ短調

2006年録音


交響曲 第 8番 変ホ長調 「千人の交響曲」

2008年録音(ライヴ)


レーベル:Avie


演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


聴く事が少ないマーラーは、何故かいつも評価が高くなってしまいますが...。

10番アダージョは、少しオケの響きに深みがないと言うか、切れはありますが冷たさが感じられます。

10番アダージョは、私には5番のアダージェットを連想させるのですが、もう少し優しい豊かさが欲しいと感じます。

が、まぁ、10番はオマケなので良しとして、8番です、凄く良い演奏だと思います。

派手派手になりがちな第一部ですが、ちゃんと抑制が効いている上に、オケと合唱とのバランスもとても良いです。

60分もある第二部でも、オケは疲れを見せる事もなく、完璧なアンサンブルで、響きも天国的な素晴らしさを印象付けます。

全体を通じて、声楽陣は独唱者も合唱者も素晴らしい出来栄えだと感じられ、長大な第8交響曲を最後まで美しく謳い上げ、10番では感じられなかった十分な温かみを感じさせます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤です。

フォーマットの実力を感じさせる奥行き感、見通しの良さですが、意外にも派手さを強調していませんので、いやらしさを感じません。

聴衆ノイズ、ステージノイズは全くと言って良いほど聴きとれず、定位やバランスも良好です。

音の立ち上がりは鮮やかで、仄かな熱気も伝わってくる録音ですが、演奏同様派手さをではなく音楽を伝えてくるもので、マーラーの8番から連想される、オーディオファイルを歓喜させるような録音ではない感じです。


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