cogito ergo sum Georg Tintner指揮

Royal Scottish National Orchestra

(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団)


1998年録音

レーベル:Naxos


習作交響曲、へ短調は、俗に交響曲00番とも言われていますが、極端にリリースは少なく、私はアシュケナージ&ベルリン・ドイツ響のアルバムしか持っていませんでした。

ブルックナーの中では滅多に聴かない楽曲ですが、ティントナーがアルバムを出していたみたいなので、買ってみました。


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ティントナーの指揮は、ブルックナーの楽曲が持つ素朴さを際立たせるとともに、「爽やかさ」も感じさせる好ましいものがあります。

楽曲としてのへ短調交響曲そのものにも、習作ならではのシンプルさを感じ、一種古典的とさえ感じさせるものがありますが、後に続く壮大で深みのある交響曲の片鱗は伺えます。


カップリングの交響曲 第4番 フィナーレ 「民衆の祭り」は、1878年第2稿の演奏で、非常に珍しい録音との事です。

聴き慣れている4番最終楽章とはかなり印象も異なり、少しまとまりがないような印象もありますが、ここでもティントナーの棒は爽やかさと素朴さを上手く演出しているように感じられます。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


凛とした涼やかしさを感じさせる録音は、演奏のスタイルを明確に映し出しているのかも知れません。

ただ奥行き感や左右への広がりは通常のCDフォーマットとしては並程度で、低域の豊かさはもう少し欲しい気もします。

押しつけがましい処の一切ない録音で、清楚なティントナーのブルックナーを楽しめますが、交響曲の録音としては、少し物足りない感じです。


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