cogito ergo sum Alexander Titov指揮

St. Petersburg State Academic Symphony Orchestra

(サンクト・ペテルブルグ交響楽団)


交響曲 第 1番 作品10

チェロ協奏曲 ハ短調 作品43

Dmitry Khrychov (vc)


2008年録音

レーベル:Northern Flowers




演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


モイセイ・ヴァインベルク(1919-1996)はワルシャワ生まれのユダヤ人で、1939年、ナチス・ドイツのポーランド侵攻のため、ソヴィエト連邦に亡命し、ショスタコーヴィチと親交もあったそうです。(Wikiより)

交響曲第1番は1942年に作曲されていますが、その頃既にショスタコーヴィチは第7交響曲「レニングラード」を完成させており、当時のソ連で確固たる地位を築いていますね。

かなりショスタコーヴィチの影響はあるように感じられますが、屈折したような暗さは少ないです。


一方チェロ協奏曲には余り「ソ連」や「ショスタコーヴィチ」を感じません。

無伴奏チェロソナタを4曲書いているワインベルクらしく、チェロの響きが楽しめる楽曲です。


オケは小編成っぽいのですが、熱演と言って良いと思います。

後述しますが録音にも助けられ、僅かに感じるほつれなども気にならない演奏で、迫力も感じさせながら、丁寧さを失わない音楽を形作っていると感じます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


CDフォーマットですが素晴らしく躍動的で迫力も伝わってきます。

ティンパニやコントラバスの波動も直接伝わり、定位も良く音離れも抜群です。

かなりオンマイクで録音しているのか、ファゴットなどはキーのカチカチと言う音が妙に良く聴こえる部分もありますが、編成が小さくても優秀な録音により十分な迫力、深みを感じさせる仕上がりです。

ただ、曲が終わってからの残響の消え方に、少し人工的なもの(自然に消えてゆくのではなく、フェーダー操作による、いわゆるフェードアウトの演出)を感じますが、オーディオを楽しめる録音と言えます。


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