2009年録音
レーベル:Deutsche Grammophon
1988年生まれのアリス=紗良・オット。
ドイツ人の父と日本人の母を持つハーフで、現在はミュンヘンに在住とのことですが、東芝グランドコンサートでロイヤル・ストックホルム・フィルと共に来日公演が今年あるようですが、大阪には来ません...。
チケットぴあ には、来日公演を控えてのインタヴューや自身が語る動画も今はUpされてます。動画を見る限り、めちゃ手が大きいんですが...。
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
全体的にピアノを弾く事が楽しくて仕方ない様子が伺えます。
短調の曲でさえ、そこはかとない楽しさ、明るさを感じさせる処にそれを強く感じます。
割と大胆なアゴーギク(テンポやリズムを意図的に変化させることで行う音楽上の表現)を多用しているとも感じますが、それはショパンのロマンティシズムに溺れたものではなく、あくまでも探究途上の結果だと思います。
多少、夢見る少女っぽい処もなくはないのですが、探究途上である事と、ピアノを弾く喜びが合わさった響きにそれを感じるのかも知れません。
テクニック的には何の不安もない感じで、ピアノのタッチもふんわりと優しくも涼やかに感じられるものです。
今はまだ深遠さを得るにはには遠いかもしれませんが、今後が楽しみなピアニストだと思います。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
低音の豊かな響きが魅力的な録音です。
派手な鮮やかさはありませんし、色彩感も高くはないのですが、適度な温度感が感じられます。
音場はやや中央に集まり、上方向への伸びやかさも今一歩ですが、全体に良い意味で角の取れた落ち着く録音です。
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