cogito ergo sum Salvatore Accardo (vn), Giorgia Tomassi (p)


ヴァイオリン・ソナタ 第 9番 イ長調 「クロイツェル」 作品47

ヴァイオリン・ソナタ 第 5番 ヘ長調 「春」 作品24


2004年録音

レーベル:Fone







演奏 ☆ (評価は5つ星が満点です)


64分14秒の収録時間ですが、途中で聴く事を止めなかった忍耐強い自分を褒めてやりたいです。(貧乏性だから聴き通しただけだったりしますが...)

本当にここで演奏しているのはあの高名なアッカルド?と思えるような内容で、乱暴粗雑としか言いようがありません。

全くデリカシーのない演奏で、それは伴奏のピアノも同様です。

かなり前に廃校になった音楽室...。そこに放置されていた埃まみれのピアノとヴァイオリンを手に取り、かつての生徒が昔を懐かしむようにたどたどしく演奏している...。

そんな光景が浮かんで来ます。

巨匠に対して、星1つというのは余りにも失礼ですが、私は二度と聴かないかも知れません。

クロイツェルの第1楽章は、これ以上酷い演奏はないと感じられるほど凄惨で、ヴァイオリンには無神経な金切り音、あるいは酷い毛羽立ちを感じます。

アンサンブルも何も存在していないヴァイオリン・ソナタで、ppの長音を均一の音色音量で弾くことすら出来ておらず、音色も酷いのですが技術的にも大いに問題があると感じます。


録音 ☆☆ (評価は5つ星が満点です)


これ、SACDハイブリッド盤なんです。

演奏がとんでもないから録音自体はもうどうでも良いんですが、録音もいけてません...。

左右や上方向への広がりが余り感じられない、埃っぽい潤いのない録音で、閉塞感を感じます。

ある意味、上述の廃校になった音楽室での演奏に居合わせているかのようなリアルさはありますが、そのリアルさは苦痛に近いものですらあります。

アッカルドはちゃんとこのプレイバックを聴いた上でリリースを承知したのでしょうか...。


ちなみにこのアルバムのリリースの少し前に、アッカルドは同じレーベルからバッハの無伴奏ソナタとパルティータをリリースしており、(2007年録音)、HMVでは3人の方が5つ星を付けています...。


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