cogito ergo sum Neeme Järvi指揮

Philharmonia Orchestra(フィルハーモニア管弦楽団)


歌劇 「戦争と平和」 作品91からの交響組曲 (パルマー編)

交響組曲 「夏の夜」 作品123

ロシア序曲 作品72(1936年版)


1991年録音

レーベル:Chandos Classics





演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


プロコフィエフは同世代のロシア(ソ連)の作曲家と比べると、随分ロマンティックで暗い部分が少ない印象を受けます。

オペラは殆んど聴かない(観ない)ので、勿論「戦争と平和」に歌劇として接した事はない(管弦楽曲としても初めて聴いているのですが...)ですが、小難しい処は一切なく、多彩な曲想を楽しめます。

この傾向は「夏の夜」、ロシア序曲にも感じられ、丁寧で美麗なフィルハーモニア管の演奏と相まって、短いながらもヴァリエーション豊かな曲からなる管弦楽曲を楽しめるアルバムです。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


左右への音の広がりがとても綺麗で、奥行き感も十分です。

音の立ち上がり、粒立ちも極上で、楽曲に彩りを与えるパーカッションの響きも印象的に聴かせます。

十分な潤い感と明確な定位が、オーディオ的にも好ましく、かなりの優秀録音とは思いますが、美しく陳列された大きなショーウィンドウを見ているようで、手に取れるような実在感、温度感はありません。

グランカッサ(大太鼓)の響きも明瞭で迫力がありますが、波動が伝わるようなリアルさまでは感じられません。

しかし、CDフォーマットである事を考えれば、かなり上質な部類に入る好録音だと思います。


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