cogito ergo sum Arabella Steinbacher (vn)

Marek Janowski指揮

Rundfunk-Sinfonirorchester Berlin(ベルリン放送交響楽団)


Szymanowski - ヴァイオリン協奏曲 第 1番 作品35

Dvořák - ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス へ短調 作品11

Dvořák - ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53 B.108


2009年録音





演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


カロル・シマノフスキ(1882-1937)はポーランドの作曲家ですが、初めて聴きました。

曲の出だしはストラヴィンスキーのバレエ音楽を連想させるような独特の色彩感があり、余りヴァイオリン協奏曲然とはしていない気がします。

ハープやシェレスタ、ピアノも登場する印象的な楽曲です。


ドヴォルザークの協奏曲も初めて聴きました...。

ブラームスに見出された事を再度思い出させるような楽曲で、長閑な雰囲気の中にも、ちらりほらりとドイツロマン派的な匂いがありますし、最終楽章などはかなり楽しげな曲想です。


演奏はとても丁寧で美しいのですが、シュタインバッハーのヴァイオリンには少し覇気がないと言うか、遠慮が感じられると言うか、彼女独特の流麗さも影を潜めている感じです。

シマノフスキではもっと鋭さがあってもよさそうですし、ドヴォルザークでは踊るような、弾むような陽気さが欲しいです。

オケの演奏も含めて、ちょっと上品な美しさに振っている印象で、溌剌さ、或いは熱気が余り感じられない処が物足らないと思ってしまいます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤です。

ヴァイオリンの音像が少し大きめですが、不自然に感じる事はありません。

(音像は大きいのに演奏は控えめなんですよね、印象的には)

ヴァイオリンには明確な輪郭が感じられ、オーケストラには程良い柔らかさを感じる協奏曲らしい録音です。

シマノフスキでは木管群やハープ、チェレスタの音色も鮮やかですから、とても色彩感が楽しめます。

ただ全体に少しソフィスティケートされている録音に感じられ、それが演奏に熱気や緊張感を余り感じさせない理由の一つとなっているのかも知れません。


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