複弦楽四重奏曲 第 1番 ニ短調 作品65
複弦楽四重奏曲 第 2番 変ホ長調 作品77
2008年録音
ルイ・シュポーア(1784-1859)は、2組の弦楽四重奏が協奏する「複弦楽四重奏曲」を4曲残しており、このディスクはその内、1番と2番を収めたものです。
同じ楽器構成ではメンデルスゾーンに八重奏曲があるそうですが、シュポーア自身が「メンデルスゾーンの作品は、2つの四重奏の協調ではなく、8つの楽器が全て同等に書かれているので、意味合いが全く違う」と述べているそうです。(HMV解説より)
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
全体的な楽曲には、ハイドンの四重奏を彷彿とさせるようなものがあります。
かなり古典的な印象を受けますが、とても柔らかで優しい雰囲気で、聴いていてふわぁっとなれます。
弦楽四重奏と弦楽合奏との間にあるような弦の響きは、少し不思議な感じもありますが、確かに四重奏団が左右に分かれて協奏している感覚が楽しめます。
楽器はシンメトリックに配置されているようで、左右の端から、ヴァイオリン⇒ヴァイオリン⇒ヴィオラ⇒チェロになっていると思われ、主旋律のヴァイオリンの音色が右から聴こえるのがこれまた一般的ではないので新鮮です。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
適度に響き合いながらも、自然に感じられる定位が好ましく、2組の四重奏団が左右に分かれて協奏している雰囲気が十分味わえます。
音の粒立ちや立ち上がりは標準的なもので、特筆できるようなものではありませんが、弦の響きにも神経質な処がなく、全体に柔らかく優しい音造りに感じられます。
(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)
