cogito ergo sum Marko Letonja指揮

Sinfonieorchester Basel(バーゼル交響楽団)


交響詩 「リア王」 作品20

交響曲 第 1番 ト長調 作品23


2003年録音


Weintgartner - 序曲 「深刻な時より」 / 交響曲 第5番

Weingartner - 交響詩 「春」 / 交響曲 第6番

もご参照ください。



演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


交響詩「リア王」は、とても重量感と「中世感」を感じさせる楽曲です。

迫力ある場面も多く、少し五月蝿い感じもなくはないですが、堂々とした交響詩ですね。

メインの第1交響曲、これ凄く良いです。ビックリマーク

何かしら北欧の森に囲まれた湖を想わせるような木管のすがすがしくも凛とした旋律で始まり、全体的に明るくさわやかな印象もあります。

ブラームスにチャイコフスキー、ドヴォルザークやシベリウス。

ロマン派を代表する彼らの交響曲と十分肩を並べられる楽曲と感じられ、全体の構成感も立派です。

年代的にはマーラーより3歳年下なだけのワインガルトナー、しかもこの第1交響曲が書かれたのは1898年と、既にマーラーが第3交響曲まで完成させていた背景を考えると、時代に似合わないほどロマン派を貫いた楽曲です。

ちょっと計算されてロマン派の楽曲に仕立てたような気もするのですが、気のせいですかね...。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤です。

木管が活躍する第1交響曲ですが、その音色がとても鮮やかな録音で、音数が多い交響詩「リア王」でも見通しが悪くなる事のない好録音です。

残響が比較的長いため潤い感も適度ですが、残響が各楽器の音色のディティールを失わせることもありません。

豊かに響く低音は、ほんの少しだけだぶつき気味で、奥行き感ももう少し欲張りたいですが、SACDとして不足なない録音だと思います。


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