cogito ergo sum Arabella Steinbacher (vn)

Andris Nelsons指揮 WDR Sinfonieorchester Köln(ケルン放送交響楽団)


Berg - ヴァイオリン協奏曲 「ある天使の思い出に」

Beethoven - ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61


2008年録音







演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ヒラリー・ハーンの「シェーンベルク/シベリウス」のヴァイオリン協奏曲のアルバムを意識しているかのように感じるカップリングですが、ハーンほどの成功は収めていない気がします。

ベルクの協奏曲は初めて聴きましたが、(ベルク自体初めてです!)、違和感はないものの、余り印象に残るようなものもなく、まだまだ聴き込みが足りませんが、一聴しただけでその魅力に惹きつけられるようなものは感じませんでした。

ベートーヴェンの協奏曲は、オケの伴奏のアゴーギク(リズムやテンポの意図的な変化)やデュナーミク(音の強弱の変化)の付け方が、少しわざとらしいと言うか、素人っぽいと言うか、しっくりきません...。

アラベラ・シュタインバッハーのヴァイオリンは、先日ゲヴァントハウス管のコンサートで聴いていて、とても流麗な音色に魅力を感じていました。

このアルバムでもその流麗さは感じられ、特に弱音時の美麗な響きはとても魅惑的で、テクニック的にも何らの不安や不満もありません。

しかし、オケの演奏が余り好みでないため、協奏曲全体像としては、私としては今一歩です...。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


派手な音造りではありませんが、とても良い録音に感じます。

定位は自然で明確、そして奥行きも十分感じられます。

編成の小さな楽曲である事も幸いして、音の見通しはかなり良く、ヴァイオリンの繊細な音色も十分フォーカスされていて、シュタインバッハーの流麗さを伝えてくれます。

温度感や実在感は高くはないですが、聴き疲れのする事がない好録音と感じます。


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