Pioneer PT-R100
先日自宅で試聴したスーパーツィーター、ELACの4Pi Plus.2はかなり感触が良かったのですが、どうせなら他の製品も試聴してみようと思い、これまた懇意にして頂いているオーディオ屋さんにお願いして貸出試聴機を自宅に届けて頂きました。
ただし、PT-R100はハイパス・フィルターを内蔵していないので、別途用意する必要があります。
ハイパス・フィルターとは、設定された周波数より下の周波数をカットする回路で、高域のみをスーパー・ツィーターなどに送るためのものです。
現在私が使っているTannoyのST-200や、先日試聴したELACの4Pi Plus.2にはその回路が内蔵されていますが、PT-R100には別途それが必要で、それを通さずにスピーカーを繋げてしまうと、恐らくPT-R100は壊れてしまうと思います。
パイオニアは別途ハイパス・フィルター、DN-100を販売していますので、それも一緒にお借りして試聴しました。
ELACの4Pi Plus.2同様、リボン型の振動板(平面構造)なので、実際の再生音は、ST-200よりも明瞭には聴こえますし、或る程度は拡散されている感じがします。
スーパーツィーターの効能(薬じゃないけど...)の一つには、「低域を引き締める」というものがありますが、PT-R100にもその効果は明らかに認められます。
ただ、引き締めると言うよりは、痩せて聴こえる感じがして音楽の色艶が減退する感覚があります。
もっと困った事には、中域のフォーカスが甘くなるのか、木管のソロなどの輪郭がぼやけ気味で、その分、定位も少しだけ不明瞭になってしまう感覚です。同軸2Wayのタンノイとの相性が余り良くないのかも知れません。
高域には逆に粒立ちの良さを発揮させますが、ぼやける中域との繋がりが悪くなるのか、高音域は少し浮いた感じさえしてしまいます。
ELACでは静寂感が増したのとは反対に、何かしらの喧騒感を感じる再生でもありました。
痩せて聴こえる低域、ぼやけ気味の中域、浮いたような高域...。
残念ながら、我が家のシステムにはこのスーパーツィーターは余り向かないようです。
これまた文章にすると大袈裟ですが、実際の差は微妙なものです。
パイオニアのPT-R100自体が悪い機器と言う訳ではなく、私のシステムに余りあわない、或いは私の好みからは遠いと言うだけですので...。
