cogito ergo sum 弦楽四重奏曲 第 1番 変ホ長調 作品12

Pražák Quartet


弦楽五重奏曲 第 1番 イ長調 作品18

メヌエット 嬰ヘ短調

Zemlinsky Quartet, Josef Klusoň (va)


2008年録音






演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


プラジャーク四重奏団のヴィオリスト、ヨゼフ・クルーソンが他の四重奏団とメンデルスゾーンの弦楽五重奏曲を録音した1枚です。(第2番はコチアン四重奏団との録音)


プラジャーク四重奏団の演奏は、思い切りのよいエネルギー感の高いものです。

ただ、楽曲的にメンデルスゾーンの第1四重奏曲は余り特徴もなく、少し違和感のある録音と合わせて、余り感心できる出来栄えとは言えない気がします。

楽しげで力強くはあるのですが、何よりも弱奏部での繊細さが足りないのが残念です。


対して、第1弦楽五重奏曲は、創意の凝らされた楽曲で、ツェムリンスキー四重奏団の演奏も繊細さと楽しさを感じさせるもので、特に第3楽章のスケルツォは、各楽器が奏でるフーガの旋律に、楽器それぞれの響きを楽しめます。

どれがクルーソンのヴィオラの音色かは分からないのですが、全体として常設の弦楽五重奏団と言われてもおかしくないほど、まとまりがあります。(常設の五重奏団なんて聞いたことないですけど...。)


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤ですが、四重奏曲と五重奏曲とでは印象が異なる録音です。

四重奏曲は定位がかなり不明瞭で、中央により気味と感じられます。

ただし、さすがはSACDです、スピーカーの幅を超えて、音場が再現されると言うか、演奏されている空間を再現している感じはします。

五重奏曲もきっちりと明瞭な定位が感じられる訳ではないのですが、四重奏曲よりはかなりまともで、生の演奏会で感じられる定位はこの程度ではないかと思えるような自然さが好ましいです。

鮮やかさや艶やかさを十分感じさせる録音で、演奏、録音とも五重奏曲の印象から4つ星と言う事にしておきます。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)