cogito ergo sum Alexandre Tharaud (p)

2005年録音










演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


アレクサンドル・タローのショパンは、とても軽やかで、歯切れの良い感じがします。

明るくて元気な印象を与えるように演奏される楽曲さえあり、或る意味、耳触りはとても良いです。

白いレースのカーテンがそよ風に揺れる白い部屋で、真っ白な服で白いグランドピアノを弾くタロー。

そんな印象ですが、少し軽やかに過ぎる気がしないでもありません。

意図的でしょうが、左手で奏でる音がかなり控えめで軽いので、全体に質量感が低く、豊かな感じがありません。

勝手な思い込みですが、ショパンには華麗で潤いに満ちていても、哀しみを感じさせるような奥深さ、単純ではない豊かさを感じたいのですが、それはこの演奏にはありません。

おまけのモンポウの楽曲は、ショパンの前奏曲第7番の変奏曲らしいですが、これまたさらりとしています。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


綺麗にまとめられてはいますが、余り左右への広がりは感じられません。

多少硬質な印象もあり、部分的にはペダル操作と思われる音も聴きとれ、その意味ではリアルな録音かもしれません。

演奏スタイルも大きく影響しているでしょうが、低音域の響きが弱く、バランスが良いとは言えません。

また、演奏は歯切れが良い感じなのですが、音色は少しくぐもった響きで、フォーカスも甘い感じです。


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余談ですが、ワルツの中では18番が好きです。

それでもここでの演奏より、かかままばななさんの演奏の方が好きですよ!(笑)