cogito ergo sum Lang Lang (p)

Zubin Mehta指揮

Wiener Phiharmoniker(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)


ピアノ協奏曲 第 2番 ヘ短調 作品21
ピアノ協奏曲 第 1番 ホ短調 作品11


2008年録音





演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


とても素晴らしい演奏だと思います。
ラン・ランは、向う処敵なしの破竹の進撃をしているピアニストというイメージがあります。

とてつもないテクニックの持ち主で、この人に弾けない楽曲や出せない音色なんてあるのかなとさえ思います。
その勢いに引っ張られるかのように、ウィーン・フィルの演奏も堂々たるもので、或る意味非の打ちどころがありません。
なのですが、何か少し違和感を感じます。
余りにも堂々としすぎていて、重厚ですらある演奏は、ショパンのイメージからは少し遠い感覚が残ります。
実際にはショパンの協奏曲はこのアルバムしか持っていません。
ので、ショパンのピアノ協奏曲自身が少し重厚な響きを持っているのかもしれませんが...。
第1協奏曲の第2楽章など、恐ろしいほどの美しい響きに満ちています。
ピアノの音色もとてもよくコントロールされている感じがして、その上手さが鼻につくようなこともありません。
しかしそれでも少し違う感じがします。
華やかさの中にも、何かしら哀しさを内包しているショパン独特の雰囲気がないと言うか...。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ピアノが中央少し上方に定位するのが最初は気になりますが、大きな違和感はありません。
演奏をより一層重厚に印象付ける録音で、弦の響きにも重量感があり、低音域もとても豊かな録音です。
奥行き感は余りなく、強奏時には少し窮屈な響きに感じますし、音の粒立ちそのものは並み程度。
コントラバスのピッツィカートがやけに耳に付くのが少し不自然ですが、決して悪い録音ではないと思います。


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