cogito ergo sum Sylvain Cambreling指揮

SWR Sinfonieorchester Baden-Baden Und Freiburg

(SWR西南ドイツ交響楽団)

EuropaChorAkademie

(オイローパコールアカデミー)

Paur Groves (T)


2004年録音





演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


その巨大な編成で知られるベルリオーズのレクイエムですが、この楽曲の本質は合唱の美しさにあると思います。

確かに、ティンパニやグランカッサ(大太鼓)の迫力ある連打や、金管群の咆哮も凄いのですが、私にはその部分は余分にさえ感じられます。

聴いていて、それほど巨大な編成に感じられないのがこの演奏なのですが、それは合唱がこの上なく清楚で美しい響きに満ちているからです。

オケもそれを決して邪魔しない節度のある、そして合唱をしっかり支える演奏に徹しているように感じます。

楽曲としてはそれほど好きではない(聴き込んでいない)のですが、とても丁寧で繊細、しかも清らかな合唱陣、オイローパコールアカデミーの魅力は凄く高いです。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ベルリオーズのレクイエムは、その派手な編成にも拘わらず、オーディオファイルの御用達的な楽曲ではないと思います。

ここでの録音も、派手な金管の咆哮や、打楽器群の怒涛の連打を破綻なく捉えていると思いますが、全体を通して僅かにしかないそのような部分に、オーディオを楽しむ要素は低いと感じます。

そうではなくて、明確な定位と良好な見通しで描かれる美しい合唱とオケとのアンサンブルが、重要なファクターであり、この録音の優れているところと思われます。


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