Janáček - 弦楽四重奏曲 第 1番 「クロイツェル・ソナタ」
Janáček - 弦楽四重奏曲 第 2番 「ないしょの手紙」
Wolf - 弦楽四重奏のためのセレナーデ ト長調 「イタリア風セレナーデ」 WW XV/3
1988年録音
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)はチェコの作曲家ですね。
「クロイツェル・ソナタ」は同名のトルストイの小説に触発されて書かれた楽曲で、開始楽章では夫が妻の不倫を知って苦悩する場面に始まり、ついに最終楽章で妻の殺害に至ると言う、物語の展開通りに音楽化されたものだそうです。(Wikiより)
確かに、胸を掻き毟られる様な楽曲で、弦楽器の擦過音を意図的に、激しく効果音のように用いていて、不快な騒音とは紙一重です。
しかし、ハーゲン四重奏団の演奏は、その紙一重を上手くコントロールしている感じです。
「ないしょの手紙」は、最晩年に書かれた楽曲で、何と40歳も年下の人妻、カミラ・ストスロヴァーに触発されて作曲した楽曲だそうで、作曲者自身が副題をつけいているそうです。(Wikiより)
「クロイツェル・ソナタ」ほど激しい楽曲ではなく、馴染める旋律も出てきますが、それでも古典派やロマン派のような楽曲ほど取っ付きやすくはない感じですね。
いづれの弦楽四重奏曲も、表面に、或いは内面的に精神の激しさを有した、高い緊張感をもった楽曲で、ハーゲン四重奏団はそれを見事に、そして繊細に表現していると思います。
おまけ的に収録されているヴォルフの楽曲は、ヤナーチェクの曲に比べると緊張感や切迫さがないので、少し拍子抜けしてしまう感じですが...。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
豊かな残響と、輪郭のはっきりした音色が美しいです。
音の立ち上がりも鮮やかな方で、複雑で込み入った様相のヤナーチェクの四重奏曲の妙を楽しめます。
ただし、定位が余りはっきりしていない感じがして、音も中央に集まり気味です。
残念ながら現在は廃盤です...。
