cogito ergo sum András Schiff (p)


ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109

ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110

ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111


2006年録音(ライブ)


シフのベートヴェン、ピアノ・ソナタ全集の最終巻、Vol. VIIIです。

Vol. II Beethoven - ピアノ・ソナタ 第5番 / 第6番 / 第7番 / 第8番  

もご参照ください。


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


人によっては「ベートヴェンらしくない」と思われるかも知れません。

旋律は確かにベートーヴェンなのですが、その響きは極端にいえばショパンを仄かに想わせるような響きで演奏されており、繊細かつ優しいものです。キティちゃん…ラブラブ

シフのピアノの音色の半分は優しさで出来ていて、まるでバファリンのように、もし痛みを抱えていたとしても、静かにそっと癒してくれるような感じです。音譜

シフにはショパンの録音がないと思うのですが、何故なんでしょうね。

ここでの演奏を聴く限り、ショパンでも素晴らしい演奏をしてくれると思うのですが...。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


このシリーズは全てライブで録音されているとHMVのサイトに記述されていました。

それを読まなければ、ライブとはとても思えないような、完璧な静寂を背景に湛えた録音です。グッド!

多少バランスは中高域よりにも感じますが、たっぷりした残響に包まれたピアノの響きがとても綺麗です。

白い、そして限りなく透明に近い音色を印象付ける録音で、実在感ではなく、華美過ぎない上品な煌びやかさを表現している録音のように感じます。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)