cogito ergo sum Neeme Järvi指揮


交響曲 第 1番 ハ短調

Swedish Radio Symphony Orchestra(スウェーデン放送交響楽団)

1986年録音

交響曲 第 5番 ロ短調

Bamberger Symphoniker(バンベルク交響楽団)

1985年録音




エドゥアルド・トゥービン(1905-1982)はエストニア出身の作曲家・指揮者。1944年にエストニアがソ連に占領されると、スウェーデンに亡命し、亡くなるまでストックホルムで活動を続けたそうです。(Wikiより)

手持ちの交響曲の幅を広げるために、全集を買ってみました。(尊敬するブロガーさんのお薦め!)

指揮は全てネーメ・ヤルヴィですが、オケはスウェーデン放送響、バンベルク響、エーテボリ響とによります。

これは、5枚組の全集の1枚目になります。


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


第1交響曲は、いきなり「ブルックナー開始(弦楽器のトレモロで始まる手法)」で幕を開けます。

ブルックナーファンの私としては「おっ!」となりますね。ニコニコ

ただ、全体的にはブルックナーっぽいと言うより、かなり北欧の香りが漂っていて、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのソロも含まれる、かなり親しみやすい楽曲と思います。

実際にはこの楽曲が作曲された時(1931-34)にはまだエストニアで活動していたはずですから、これはエストニアの香りなのかもしれませんね。

演奏はとても雰囲気が良く、丁寧かつ上手いと思わせるものです。

バランスも良くて、初めて聞く楽曲を十分楽しませてくれます。


第5交響曲は打って変わって少しショスタコーヴィチ(1906-1975)っぽいです。

完全に同世代の二人ですが、祖国が占領された側と占領した側という差があります。

第5交響曲が少しショスタコーヴィチっぽくても、トゥービンには政治的な背景が感じられないから、変な緊張感や皮肉めいた暗さはありません。

この第5交響曲は1946年に作曲されていますが、エストニアがソ連に占領された後、最初に作曲された交響曲です。

既にその頃には第9交響曲までショスタコーヴィチは作曲を終えており、色んな意味で影響はあったんじゃないかと想像したりしますね。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


しっかりした静寂を背景に、キメの細やかな音色が楽しめる好録音です。

各楽器の定位も明確で、潤い感も上々。

ただ、強奏時のトゥッティ(全合奏)では、平面的な音場再現になりがちで、低音域やティンパニの明瞭さも少し足りません。

第5交響曲では左右に配された二組のティンパニの連打がありますが、粒立ちが余り良くないので、その面白みが減じられてしまった感じです。しょぼん


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