cogito ergo sum Philippe Herreweghe指揮

La Chapelle Royale(シャペル・ロワイヤル)

Les Petits Chanteurs de St. Louis(サン=ルイ少年合唱団)

Ensemble Musique Oblique(アンサンブル・ ミュジック・オブリク)

Peter Kooy (Br)

Agnès Mellon (S)


Fauré - レクイエム ニ短調 作品48

Fauré & Messager - 小ミサ曲 「ヴィレルヴィルの漁師のミサ」


1988年録音



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


発売当時、従来のオーケストラ稿とは異なる1893年の室内楽稿によっている点でも話題になった1枚だそうです。

「清澄無垢さが際立っており」と、レコード会社は宣伝文句に謳っていますが、無垢だとは思いません。

確かにとても清楚で美しい演奏ですが、音の背後には怖いほどの凄みを感じます。

コルボのレクイエムとは全く違う曲なのではないかと思うくらい、楽曲の芸術性を突き詰めたアプローチ。

管弦楽の編成は極めて小規模なのに、張り詰めたような緊張感で、スケールではない迫力すら感じられます。

Agnès Mellonがソロを務めるPie Jesuは、技術的にも確かなものを感じられ、とても完成度が高いと思います。

「大人の清楚さ」とでも言ったら良いのでしょうか、僅かに品の良い色気も感じます。

いずれにせよ、気楽に聴くことを許してくれないような厳しさを感じるほど、畏敬の念を抱かせる演奏です。


フォーレがメサジェと共作した小ミサ曲は、女声コーラスと管弦楽のための楽曲で、管弦楽はレクイエムよりも活躍し、コーラスとの対比も楽しめる曲です。

穏やかな中にも華やかさを感じられる楽曲で、レクイエムのような高い緊張感はありませんが、とても美しい楽曲です。


録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


漆黒の静寂から立ち上がる粒立ちの良い音が、演奏の凄みを更に引き立てます。

定位も左右の広がりも良好で、絹の肌触りを感じさせる艶があります。

編成が小さい事も奏功しているように感じられ、極めて自然な音場再現です。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)