Herbert Von Karajan; Berliner Philharmoniker
1985年録音
演奏 ![]()
(評価は5つ星が満点です)
カラヤンにとって3度目となる英雄の生涯の録音だそうですが...。
何か、雨の日のデートみたいなもんです、これって。
カラヤンなのに、華麗じゃない![]()
ベルリン・フィルなのに、洗練されていない![]()
R.シュトラウスなのに、壮麗じゃない![]()
録音も相まって、とても残念な印象です...![]()
特にトゥッティ(全合奏)での抑制のなさは、何の考えもなく力一杯、各員が楽器を強奏する様で悲惨でもあります。
迫力ある演奏と言えるかも知れませんが、五月蠅いだけってな印象も無きにしも非ずで...。
録音された1985年は、既にカラヤンとベルリン・フィルの関係は修復の余地もなく破綻していた時期と言われています。
そんなこと演奏に関係なさそうですが(お互い超一流なんだから)、そんな風に連想してしまうような演奏ですね![]()
楽団員のカラヤンに対する不満をぶつけているかのような演奏に感じてしまします。
録音 ![]()
(評価は5つ星が満点です)
録音もねぇ...。
まずは、全体的に音が団子になってます、つまり左右に綺麗に広がらない響き![]()
音の粒立ちも悪く、ハープやスネアドラム、シンバルまでもが際立たない。
本来ある筈の、音の背景にある静寂さが感じられず、籠っているかのような響き。
1982年録音の、同じくベルリン・フィルとの演奏である、交響詩「死と変容」とカップリングされて、今でも販売されています。
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