Eugen Jochum指揮 Staatskapelle Dresden
1978年録音
ノヴァーク版と思われ...。
(ライナーノートに「オイゲン・ヨッフムの場合は、彼自身、ノヴァーク博士とは、記念論文集に寄稿する関係にあり、その版を使用しいるのは当然である。」とありますので)
オイゲン・ヨッフムもブルックナーの大家として知られていますよね。
第6交響曲は、第1楽章の始まりかたが、何か砂漠を疾駆するキャラバン隊をイメージしてしまいます。
そのイメージがまた勝手に「アラビアのロレンス」に結びつき、私は勝手に「アラビアのロレンス交響曲」と命名してます![]()
壮大なゴシック建築を彷彿とさせる第5交響曲(これまた勝手にそう思ってる...
)と、偉大で人気のある第7~9交響曲の間にあって、ちょっと人気薄
の第6交響曲ですが、私は好きです。
演奏 ![]()
![]()
(評価は5つ星が満点です)
このCDはドレスデン・シュターツカペレとの全集で発売された時に購入したものです。
もうかなり前の事で、(多分20年近く前?)当時もそんなに評価は高くなかったと思います。
ただ、大家ヨッフムの録音と言う事で購入しました。
演奏は、オケが何やら不自然に張り切ってます。
特に金管は強めのアタックで咆哮しており、その割には若干のタメを微妙に設けているので、少しアンバランスな感じもします。(ちょっと五月蠅めって気もしないではないです
)
非常に豊かで切れのある低音の上に、アタックを利かせた弦や管楽器群が乗っかってるので、生きの良さを感じるブルックナーです。
はっきり好みが分かれる事と思われますが、普通はブルックナーに生きの良さを求めませんね...。
ただ、私はこの演奏も「面白い」とは感じます。(決して名演の1枚とは呼べませんけど)
録音 ![]()
![]()
(評価は5つ星が満点です)
演奏評にも書きましたが、低音が豊かですが、切れがあってタイトです。
コントラバスは恐らく中央に設置されていると思われ(珍しいですよね)、そのピチカートなどが、ボンっとタイトに中央から響いてくるものだから、Jazzのベースか
と思わせる処もあります。
アナログ録音と思うのですが、ノイズなどは殆ど感じられない録音です。
が、曲の終りで、残響がまだほんの僅かだけど残っているのに、編集でしょうね、スパっと切られているのも感じられ、ちょっと勿体無い感じがします。
収録会場はドレスデンの聖ルカ教会ですが、余り奥深さを感じさせるものでもありません。
現在は5番とセットでリマスターされたCDと、パッケージが変更されましたが全集も販売されているようです。
(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)
