cogito ergo sum

Eldar Nebolsin(p)

Vasily Petrenko指揮 Royal LiverpoolPhilharmonic Orchestra

2007年録音


ピアノ協奏曲 第 1番 変ホ長調 S.124

ピアノ協奏曲 第 2番 イ長調 S.125

死の舞踏 S.126





「協奏曲強化計画」ニコニコの中で購入した1枚です。

リストのピアノ協奏曲は初めて聴きます。

と言うか、リストの曲は殆ど持っていませんでした...ショック!


演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


全て初めて聴く曲ですが、まさにヴィルトゥオーソ協奏曲ですね。

ピアノの演奏に高度な技術が求められる、リストならではの協奏曲と感じました。

ピアニストのエンルダー・ネボルシンは、1974年生まれのウズベキスタン出身の中堅どころで(クラシックの世界では若手に類されるかなはてなマーク)、2005年のリヒテル国際ピアノコンクールの優勝者らしいです。

テクニックに何ら問題はなく、丁寧な演奏を披露しています。

指揮者のヴァシリー・ペトレンコは1976年にサンクト・ペテルブルグに生まれたロシアの指揮者。


旧ソ連の若手二人による共演、ということになりますが、「若さ爆発」のような節は少なく、一聴したところ派手目な協奏曲なのですが、適度な抑制感があり、安心して聴ける演奏となっていると思います。


死の舞踏は、ベルリオーズの幻想交響曲の第4楽章、「断頭台への行進」の旋律をモチーフとしていて、ちょっとだけ「幻想好き」の私としては楽しい1曲です。
ピアノ協奏曲第1番の初演は、作曲者自身のピアノとベルリオーズ指揮によって行われたらしく、きっと二人は親交があったのでしょうね。


録音  ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


音の立ち上がりも素早い、曲に合った好録音と思います。

ピアノの響きも、決してオーケストラに飲み込まれるような事はなく、上手くフォーカスされています。

ホールの問題なのか、録音の問題なのか、若干、音が乾き気味と感じられます。

(録音場所はオーケストラの本拠地であるリバプール・フィルハーモニック・ホール)

もう少し潤いと温度感が欲しい気がしますが、迫力は十分感じられる録音です。


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