cogito ergo sum











Renaud Capuçon (vn)

Gautier Capuçon (vc)

Gérard Caussé (va)

Nicholas Angelich (p)

2007年録音


DISC1

ピアノ四重奏曲 第 1番 ト短調 作品25

ピアノ四重奏曲 第 3番 ハ短調 作品60

DISC2

ピアノ四重奏曲 第 2番 イ長調 作品26


どうしても交響曲を聴くこと(買うこと)が多くなりがちなので、昨年の秋口からは、室内楽や協奏曲を中心にCDは買っています。

これも最近買ったCDですが、今日初めて聴きました。

ブラームスのピアノ四重奏曲そのものが初めて聴く曲でもあります。


演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


楽曲そのものは楽しめる立派な作品です。

第1番の第1楽章は、何か混沌としていて、「おいおい?」と思いましたが、それ以降はある意味バラエティ豊かですし、ピアノ四重奏曲としてのまとまりもあります。

特に第3番は楽曲全体の構成もしっかりしていて、良い作品と思います。

第2番はドイツの田園を彷彿とさせる、ゆったり優しい楽曲ですね。

このCDでは52分弱もある大曲で、ちょっと冗長な感じも否めませんが...。


演奏に関しては、アンサンブルは見事です。(ま、スタジオ録音ですから当然?)

ただ、後述しますが、録音により足を引っ張られている感じはします。

ppでは若干デリカシーに欠けますが、pは優しくおおらかです。

ただ、ffは若干力任せっぽくもあり、もう少し精神的な余力を残したffってあると思うんですが...。


フランスの若手音楽家のブラームスということですが、違和感は余りありません。(この曲を初めて聴くからかも知れませんね)

ただ、ブラームス特有の「何か追い詰められた、切羽詰まったような暗さ、重さ」は感じさせない演奏です。

このピアノ四重奏曲にはそのような暗さの部分が少ないのも事実とは思いますが。


録音 ☆☆ (評価は5つ星が満点です)


「酷い録音」とは言いません。標準的な水準かもしれません。

しかし、全体的にやや音がこもりがちで、室内楽ならではのすっきりした音場再現は出来ていませんね。

低音域になればなるほど、こもっている感じは強くなり、ピアノの低音域やチェロは、はっきり言ってボリュームも不足しています。

左にヴァイオリン、右にビオラ、中央にチェロとピアノと、定位はある程度明確なのですが、各楽器の音の粒立ちが悪く、見通しが悪く感じます。

結果、ヴァイオリンだけが何となく際立って聴こえる感じです。


ppでの音の見通し、クリアさがなく、ffでは音が押し潰されて平面的になっています。

(こしあんより粒あんの方が美味しいと思うんですけど...)


特に問題なのがピチカート。

粒立ちが悪く、こもり気味なので、楽曲中でのピチカートの効果半減です。


録音に関してはかなり厳しい感触ですが、あくまでも個人的な印象です。

繰り返しますが、そんなに「酷い録音」とかではありませんから。