(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)
最近、サッカーや野球の掛け声で、Vamos!という言葉を聞きます。
これは、スペイン語の動詞ir(行く)の1人称複数形の活用で、「行くぞ」「頑張ろう」などの意味です。
活用は、1人称単数ー2人称単数ー3人称単数ー1人称複数ー2人称複数ー3人称複数の順に、
voy-vas-va-vamos-vais-vanとなります。
スペイン語やイタリア語などラテン系の言語は、主語や時制によって活用が変化するので、強調でもしない限り通常は主語が省略されます(生成文法では「pro-drop言語」という名称があります)。
英語も、西暦1000年頃の古英語では活用が豊富でした。例えば、goの活用は、
gā-gæs-gæð-gāð(複数形は共通)でした(ただし、主語は省略されません)。
その後、現在形では3人称単数のみにsがつく活用が残って、現在に至ったというわけです。
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