(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)
79.4.be動詞はイコールではない4
前回、Halliday(1967)と安井(1980)による、
1.Which is John?
という疑問文で、Johnを主語にした場合とwhichを主語にした場合の違いを見ましたが、今回は、次の疑問文に対する答えの文の役割を見ます。
2.Which is the leader?
この疑問文に対する答えは、次の2文になります。
3.The leader is John.
4.John is the leader.
両者にthe leaderが主語となる“Which is the leader?”の疑問文が想定されると、3は中身解き作用文で、4は中身解き作用文となります。
また、Whichが主語となる“Which is the leader?”の疑問文が想定されると、3は形(レッテル)解き受容文で、4は中身解き作用文となります。
参考
Halliday M.A.K. (1967) Notes on transitivity and theme in English, part 2. Journal of Linguistics 3: 199-244.
安井泉(1980)「英語のbe動詞の多義性-四つのbeの等質性と異質性」『英語学 (23)』 p40-67