(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


67.2.急性と慢性

痛みを形容する時、「急性の(acute)」と「慢性の(chronic)」で表わします。

その中で、acuteは、ラテン語のacus(針)やacuere(鋭くする)が語源です。興味深いことに、「かわいい」を意味するcuteは、acuteの語頭であるaが消失して出来た語のようです(19世紀にアメリカの学生の間でふざけてaを取って「かわいい」の意味で使用するようになったとも言われています)。

chronicは、chrono-が「時」を表わす接頭辞で、「時間がかかる」→「慢性の」の意味になりました。
chrono-が使用される単語としては、chronology(年表)、synchronize(同時に起こる)、synchronic(共時的な)、diachronic(通時的な)などがあります。