(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)


58.小節と不定節


次の3文を比べてみましょう。

(1)We believe that the man is honest.
(2)We believe the man to be honest.
(3)We believe the man honest.

意味は、「私たちはその男性が誠実だと信じている」ですが、形が違うことでニュアンスも多少異なります。

(1)は、関係節(that節)が続いていて、最も客観的に事実を述べた文です。なお、もしthatが無い場合は、ややより簡潔に述べようという話者の気持ちが入っていると考えられます。
(2)は、the man の主語に対しての述語がto不定詞の形を取っている「不定節」で、話者の主観的な意見を述べています。
(3)は、述語動詞が欠けている「小節(small clause)」続き、いっそう主観的で、やや感情が入ったニュアンスを含みます。

形の違いが、話者の表わしたいニュアンスを反映するという例でした。