54.2 「交差点」に当たる英語
私の体験では、次の通りであった。
・米国人の多く→intesection
・英国人の多く→crossroad
[付]「踏切」も「交差点」の一種?
これは、米国の田舎(アイオワ州 Des Moines)の州立大学に留学中の教え子に会いに、広大な小麦畑、じゃがいも畑の中を、レンタカーを飛ばしていた時のことである。鉄道と踏切が合ったので、その手前で一旦停止したところ、警報器が鳴り始めた。長い貨物列車(freight train; goods train)が地響きを立てて通過して行った。ふと警報機のところを見ると、Crossroads と出ていた。「交差点」と同じ単語ではないか。「踏切」とは機能的には「交差点」と同じことなのだ。すなわち、一般道(road)と鉄道(railroad)が交差しているのだから、ただ交通信号灯が設置されていないだけだ、と思い直したものである。
そう言えば、都内の「踏切」のところに、敗戦直後占領軍関係者が踏切のところに提示した注意書きは、Railroad crossing であったことを思い出した。「踏切」に当たる英語は一つに決まっているわけではなのかもしれない。
「踏切」と「交差点」はいずれも、cross(十字状)の形をしていると言うことでは同じであるが、踏切では右折、左折は出来ないということではちがう、ということを付言しておきたい。