3.1 Fatherとmy father / Motherとmy mother

 いずれも前者(Father、Mother)は、家庭内で父や母のことを言う時、あるいは対して呼びかける時の形である。

 後者のほうの形(my father、my mother)は、家庭外で自分の父や母のことを言う時に使う形である。

 家庭外でFather、Motherとmy抜きで使うと、子供っぽい言い方に響くようである。


 3.2 Daddy ; Dad / Mommy ; Mom

 語頭のD、Mは小文字にしてもよい。よく知られているように、father、motherのことを、家庭語としては表記のように表わしている。それぞれの形では前者のDaddy、Mommyの方が、子供っぽいとか甘えた気持ちを込めた形である。

 つまり

 Daddy ⇔ Dad ⇔ Father / Mommy ⇔ Mom ⇔ Mother

 という異変形シリーズになっていて、12歳になった頃からネイティブ・スピーカーはこれらの形を使い分けている。彼らは幼児の頃からこの順に習得していき、間もなくそれぞれ3形を状況(場面)やその時の自分の気持ちによって、適切な形を選んでいるのである。

 娘が父親になにか買ってもらいたいならDaddyと呼びかけ、その同じ娘が父親に「紹介したいボーイフレンドがいるの。」と切り出す時などはFatherと呼びかけるなど、いわゆるCode-swichingをするのである。
 

 3.3 「父と母にあたる英語の項」

 英米の幼児向絵本ではたいていはMom and Dad(つまりMother and Father)と日本語とは逆の順に表わしているのである。