今回は、基本的ながら間違いやすい表現を紹介します。
例えば、相手が日本語を話せるかどうかを尋ねる時、
a. 日本語を話せますか? → △ Can you speak Japanese?
と、してしまいがちですが、これだと「あなたは話す能力があるのですか?」という失礼な響きになります。
a' 日本語を話せますか? → Do you speak Japanese?
このように、「日本語を話しますか?」と、事実を尋ねるのが良いでしょう。
b. 私の言っていることが分かりますか? → Do you understand (me)?
これも、△Can you ~?だと幼い子どもに対しての質問のように響くので、
表記のように Do you ~?か、Did you ~?を使うと良いでしょう。
なお、 Do you understand what I am saying?は、間違いではありませんが、
Do you~?やDid you~?のほうが簡単で自然です。
また、aもbも、自分のことを言う時は、can を使っても差し支えありません。
c. 私は日本語が話せます → I can speak Japanese.
d. 私はあなたの言っていることが分かります → I can understand (you).
e. 私の話しについて来ていますか?→ Are you with me?
「私の話しについて来る」は、follow what I am saying とも言いますが、
表記のように、be with でじゅうぶんです。
なお、「私の話しが聞こえますか?」は、能力のことを尋ねるわけではないので、
Can you hear me?でも失礼に響きません。
f. 私の話しを聴いて頂けますか? → Could you listen to me?
これも、「私の話しを聴く」は、listen to what I am sayingでも通じますが、
表記のように、listen to~が自然です。