今回も、間違いやすいカタカナ英語を取り上げます。
i. アンバランス → imbalance
釣り合いが取れないことや、不安定な状態をアンバラスと言いますが、
英語では imbalanceです。これも、「アンバランス」と言うと、
救急車を表すambulanceと間違えられる可能性もあります。
ちなみに、ambulanceの読み方は、カタカナで書くと「アンビュランス」です。
くれぐれも、アンバランスなどと読み間違えないように注意が必要です。
j. オルゴール → music box
ねじを巻いてふたを開けると、きれいな音楽が鳴るオルゴールは、
英語ではmuxic boxと言います。
「オルゴール」は、ドイツ語やオランダ語のorgel(オルガン)が語源です。
日本には、安土桃山時代に宣教師によって持ち込まれた自動演奏オルガン、
そして、江戸時代に伝わった音楽を奏でる箱を「オルゲル」と呼び、
明治時代になって、オルゴールと呼ぶようになったそうです。
k. ブラウン管 → cathode-ray tube(CRT)
1897年に、ドイツのカール・フェルディナント・ブラウンが発明したもので、
1907年に、ロシアのボリス・ロージングがブラウン管を使用したテレビを発明しました。
ブラウン管自体は、「陰極線」を意味する表記の通りで、他にも、picture tubeなどと言います。
ブラウン管テレビは、CRT-based television もしくは tube televisoinです。
l. ハイビジョンテレビ → High Definition TV
NHKが開発した高精細テレビ、あるいは高品位テレビの一方式での放送をハイビジョン放送と言い、
その放送を受像するテレビをハイビジョンテレビと言いますが、これは日本のみの言い方で、
欧米では、High Definition TV(HDTV)と言います。
通常の放送の走査線(画面を映し出す電気信号横線)が525本なのに対し、ハイビジョンでは、
1125本もしくは1250本に増え、その分画質も向上します。また、画面の縦横比も、現行の横4:縦3から、
横16:縦9と、映画などで採用されている横長のサイズになります。