前回に引き続き、日本語と英語での事象の切り取り方(segment)の違いを見て行きます。



i. 政治家・・・politician/statesman (statesperson)


一時期、politicianは「政治屋」のニュアンスがあるので、statesmanのほうが良いと言われたこともありましたが、statesmanは、チャーチルなど「国の代表者」を指すので、politicianでじゅうぶんです。

なお、代議士はrepresentative(日本で言う衆議院議員)、deputy(フランスなど)と言います。

国会は、アメリカなど各州の代表者の集まりはcongress, イギリスやフランスなどはparliament、日本やドイツなどはdietです。



j. 移民…immigrant/emmigrant


外から入ってくる移民は、接頭辞im(inがmの前に来た時のつづり変化)がついた前者、

外に出て行く移民は、やはり接頭辞em(exがmの前に来た時の音韻とつづりの変化)が後者です。



k. 地図…map/atlas


mapは、航海図など1枚で開いたまま使うもので、atlasは、閉じた冊子になった地図を指します。



l. 船…ship/boat


shipは、船全体を指すのに対して、boatはshipの一部についている物を指します。

boatと同じ形状の物も、もちろんboatと言います。



事象の切り取り方に関しては、またの機会にご紹介します。