「言語が違えば、思想も違う」というのは、有名なサピア=ウォーフの仮説です。

日本語と英語では、同じ意味のように思えても、事象の切り取り方(segment)が異なるものが多いので、注意する必要があります。



a. 水…water/hot water


日本語には、「水」「湯」という明確な語レベルでの違いがありますが、英語ではhotをつけます。



b. 塀・・・fence/hedge


前者は、アメリカの家にあるもので、隙間があります。公道にはありません。

後者は、イギリスの家で見られるもので、つたなどが絡んでいます。



c. 雷…lightning/thunder


前者は「稲妻」ですが、It's lightning! と言えば、「雷だ!」ということになります。



d. 草…grass/weeds


前者は「芝生」、後者は「雑草」のイメージです。



e.石…stone/rock


後者は、「月の石」や「つまずく石」を連想させます。



f. 風…air/wind/breeze


airは最も中立的で、冷房のair conditionなどに使います。

breezeは、nice breezeと言うように、心地よい風を表す時によく使います。



g. 指…finger/thumb


親指以外をfingerとする。人差し指から順番に、index~、middle~、third~、little~にfingerをつける。

ちなみに、薬指はring fingerとも言う。


h. お客さん…visiter/guest/customer/client/spectator/audience


・visiter…単に訪ねてくる人

・guest…招待客

・customer…店の客

・client・・・取引先の客(会社、弁護士などの)

・spectator・・・観客

・audience・・・聴衆



以下、次回に続きます。