否定表現は、notを使う場合とnoを使う場合があります。

同じように使われる場合もありますが、ニュアンスが異なることも多いので、注意が必要です。



a. He is not a scholar. 彼は学者ではない。
b. He is no scholar. 彼は学者なんてもんじゃない。


後者は、noの部分にストレスを置いて、感情を強めに言うと雰囲気が出ます。



c. I do not have any money. 私は一文無しです。
d. I have no money. 私は本当にお金が無いんです。


後者は、人に訴えるような感じに響きます。



e. No shop is open today. お店が本当にどこもやっていない(Not any shop)
f. No shops are open today. 商店街など並んでいる複数のお店がどこもやっていない(普通)。



g. There are no birds. (数羽で群れている)鳥が一匹もいない。
h. There is no bird. (一匹で行動する)鳥がいない。



単数名詞につけるか、複数名詞につけるかで、ニュアンスが異なることもあります。

gとhは、集団で行動する鳥か単独で行動する鳥かで、異なってきます。

hの鳥には、例えばカワセミ(kingfisher)がいます。