第二次世界大戦の深刻な反省として、ヨーロッパが一つになるという構想が戦後現れ、その大実験の一つとして、通貨統合すなわち加盟国間で通貨を€ユーロに統一するということが、2002年実施された。イギリス国民はこの通貨統合に反対する人々が多く、その前後に、ロンドンによくいた私は、街中いたるところに『Keep our pond!(ポンドを守れ)』とのスローガンを目にした。結局イギリスはこの通貨統合には参加せず、いまだに通貨はポンドなのだが、一方、この通貨統合に参加したくてしょうがなかったギリシャが、財政の不透明性から2002年には加盟を許されず、翌年、国家の適合した収支を報告し(これが国家ぐるみの粉飾決算だったのだが・・)、2003年からギリシャも通貨がドラクマからユーロになり、EUの一員として認められることとなった。当時、ギリシャにもよく行っていたので、当時のギリシャ人のその喜びようは大変で、町のいたるところで、EUの旗がひるがえっていた。やっとEUの近代化の波の乗れると思ったのなのだろうか、人々の風貌も変わっていった。その前はギリシャ人の男は、その男たる証拠『ひげ』をはやすことが習わしで、まずほとんどの男がひげを生やしていた。しかし、このEU加盟から、この男の『ひげ』が町から消えていったのには、私も驚いた。このように、EU参加でギリシャ人のそれまでの劣等感マインドも徐々にEUの近代化に乗ろうとしていたのかもしれない。しかし、このような外面はともかく、心のありよう、日々の生活パターンはそう簡単には変われないようだ。彼らは、人頼みの、自立心のあまりない人々なのだ。行ってみれば田舎者、農民にしてもEUの農業補助金をあてにし、その分配ばかり気にしていた。また都市でもやたら公務員が多く、一般企業では従業員が100人いれば大企業と言われるほど、その企業規模は小さかった。さらに、共産党系社会主義を好む人が多く、ギリシャではストライキがもう連日どこかで気軽に行われるというくらい、労働者の主張がが強く、その社会保障を人々求め、年金等も強い要求が当然のごとく行なわれていた。だから、年齢が50になる前にもう年金生活ができる制度にもなっているし、そのくせ、人々はストレス無い生活が一番いいのだ!といって、国に強い要求はするが、生活はいたって、のんきに責任感も薄く、無用な議論ばかりを好む人々が実に多いのだ。この前のアテネオリンピックの実施にしても、あまりにも無責任にことを進めるので、一時アテネでのオリンピック開催を取り辞めるか国際オリンピック委員会で検討された経緯すらある。


こんな国が財政に行き詰まるのは当然で、それもこれまでに国家が粉飾に粉飾を重ねてきたこともあり、これがEUの財政危機を招いているというわけだ。

EU諸国は困ったお荷物の国をEUに加盟させてしまったと思っているに違いないが、そんな加盟してしまっている国が引きを越した財政危機もEUは無かったことにはできないので、いま大混乱しているということであろう。


ギリシャの国債をEUの加盟国はたくさん持っている。だからこの国を、デフォルト(返済不能)、すなわち国家破産にはできない。なぜなら、各国が持っている多額のギリシャ国債(ギリシャへの貸金)が、紙くずとなってしまうからだ。


たぶん、ギリシャ人はもともと責任感の薄い国民たちだから、もうギリシャ国債がデフォルトになっても構わない、国家が破産しても構わない。むしろそこから自分らはやり直せばいい、と位に思っているに違いない。


これで、困るのがEU、さらにそれに引きずられる世界経済だ。


これは小国ギリシャと言えども、国家経済の規模はある。それに連動した政界経済がさてどうなるのか・・


極めて微妙なところだ。


一方、世界の金融で、自国の通貨の変動相場での身勝手な固定化をし、ぼろもうけしている身勝手な気にがある。それも、宇宙開発に多額な資金を投入しながら、発展途上国とうそぶく国も、すぐ近くにいる。


身勝手では世界経済はやはり混乱するのだ。


人間社会、困った人に常に泣かされる人々はいる。


このこまった人々何とかできないものなのか!!