いま渋谷の街を歩いても、不愉快なことばかりにぶつかる。
人に自分からぶつかっても、食わぬ顔をして通り過ぎる。あたかも邪魔だからドケといわんかのごとく。
これは世界的傾向だろうか。最近はロンドンには行くこともなくなったが、10年ほど前、ロンドンの地下鉄で同じように若者がぶつかってきたことがあった。頭はモヒカン刈り、耳には沢山のピアスがはめ込まれているような、いわゆるパンクルックの、一見かなりイカレタた男の風だった。しかし、私にぶつかりすぎるとき、『Sorry・・』と一声発した。あ~イギリスは伝統の国、モラルは生活の中にあるな・・、なるほど・・と思った。
いまの渋谷にそのような雰囲気はない。まさに不良外国人と一緒になって『赤信号、みんなで渡れば怖くない』だ。そう、もうごく普通の若者に生活のモラルがない。しかし、これを嘆いてもしょうがない。いまの教育をみればわかる。文部行政を見ればわかる。まして昨今はまるでオカマさんみたいな話し方をする教育評論家が人気があるようだから。こんなところに倫理など生まれるわけがない。
私は子供の時から親から剣道をさせられ、いわゆる『礼に始まり、礼に終わる』を、有無をいわさず、これをかなり厳しく実践させられたのかもしれない。道場はいつもその雰囲気があったからだ。だから、これは言葉で教えられたのではなく、自然に身についた。その感覚はいまの消えない。その点、今が余計に不愉快になるのかもしれないが、それにしても今の渋谷はひどすぎる。
いま、ここに『武士道』という本がある。前にも話したか、お札にもなった新渡戸稲造が英語でかいて、世界に日本の倫理観を説明したものだ。かつてはごく当たり前に持っていた日本人の生活倫理のもとが、分析的に書かれているものだ。
今の日本、この貴重な精神を失った。これは間違えない。
いまこそ、かつては一般人も、ごく当たり前にもっていたこの精神を大変難しいが、取り戻さなければならないと思う。
この『武士道』。これは西欧の『騎士道』とも共通するところがあり、高いモラルの。ある種の普遍性あるといってもよい。
一度はこの『武士道』という本を読んでみるとよいとおもう。最近は現代語訳もあるから・・・・
(^-^)